雪だるま式に好き。
年を重ねるごとに好きなものは変わると言われるけど、私は全然変わらない。
途中途中に途切れたりするけど、結局ずっと好き。好きだったものが嫌いになるという経験はほとんどない。
しかも子供の頃と同じペースで、周りの友達と比べるとなかなかのハイペースで、好きなものが増え続ける。雪だるま式に。
のろのろしてる音楽があまり好きじゃなかった。のろのろっていうと語弊があるか。リズムが比較的一定で、一定というかあまり大きな波がなくて、こそこそっと歌詞を伝えられる音楽。一撃で心臓を射抜かない、どちらかというと気持ちをなんとか穏やかにしようと働きかけてくれる曲。
長く長く形容したけど、くるりを聞くようになったってことです。チャットモンチーを聞くようになったってことです。色々同じ文に書くと、それぞれのファンの方に怒られそうやけど、まぁ誰も読んでないけど、ゲスの極み乙女。だけじゃなくてindigo la endも好きになったということです。
スーパービギナーだからくるりの東京を聞きながら、ジーンとして寝入るのです。
キラキラしたアイドルソングや、自分らしく生きていこうと励ましてくれるベテランバンド。後悔なんて絶対しない歌姫を。日本のJ-POPの一番ど真ん中をランキング上から順に好きだった私の、とても大きな大きな変化。25歳の私でさえ、きっと信じられない。知りもしないのに好きだの嫌いだの、絶対言ったらいけない人種だ、私は。好きはたくさん言ってもいい。嫌いはよく考えてから。
これが大人の階段か。
私は27歳になりました。